イタリア語で「ありがとう」を伝えたいときの表現をまとめて解説しています。
基本の Grazie. が自然に口を出るようになったら、バリエーションを増やしてみましょう。
どうもありがとう
基本のお礼表現 Grazie. にほかのことばを足して、深い感謝を表すフレーズです。
話し相手を選ばない表現なので、丁寧語を使う初対面の相手にも、仲のいい家族や友だちにも使えます。
- Grazie + ○○○.
- ○○〇 + grazie.
の2つの形があります。
mille
数の「1000の」という意味の mille をつけます。
基本となる grazie の前後どちらにでもつけられます。
Mille grazie. どうもありがとう
Grazie mille. どうもありがとう
molte
「たくさんの」という意味の molte をつけます。
基本となる grazie の前後どちらにでもつけられます。
Molte grazie. どうもありがとう
Grazie molte. どうもありがとう
tante
「たくさんの」という意味の tante をつけます。
基本となる grazie の前後どちらにでもつけられます。
Tante grazie. どうもありがとう
Grazie tante. どうもありがとう
infinite
「無限の」という意味の infinte をつけます。
基本となる grazie の後ろにつけます。
Grazie infinite. どうもありがとう
何から何までありがとう
「すべてを」という意味の di tutto を後ろにつけます。
Grazie di tutto. 何から何までありがとう
心の底からありがとう
「心から」という意味の di cuore を後ろにつけます。
Grazie di cuore. 心からありがとう
シーンで形の変わる、ありがとう
上の表現と異なり、話す相手によってフレーズの変わる「ありがとう」があります。
Ti ringrazio. ありがとう(タメ語)
La ringrazio. ありがとうございます(敬語)
お礼をいう相手が複数いる場合は、さらに形が変わります。
Vi ringrazio. ありがとう / ありがとうございます(タメ語・敬語とも)
この表現は ringraziare という動詞を使っているため、お礼を言う人間(=主語)によってもフレーズが変化します。
私個人ではなく、家族や複数の友だちを代表してお礼を言う場合は、複数の主語に合わせて次のようになります。
Ti ringraziamo. ありがとう(親しい人に対して)
La ringraziamo. ありがとうございます(敬語を使う人に対して)
Vi ringraziamo. ありがとう / ありがとうございます(複数の人に対して)
イタリア語の勉強を始めたばかりならば、まずはかんたんなフレーズ(無変化の表現)を使ってどんどん話すことが大切です。
複雑な言い回しは、学習が進むにつれて、自分のボキャブラリーとして増やしていきましょう。
まとめ
以上、イタリア語で「ありがとう」を伝えるための色々な表現でした。
短いフレーズなので、覚えるのはかんたんです。
どんどん声に出して、自然にお礼を言えるようにしてしまいましょう。