このページでは、イタリア語の世紀、西暦、年代などの表現を学びます。
イタリア語で話していると、日本語での会話以上に歴史の話題に触れることがたくさんあります。
などなど。
世紀や西暦についての情報をさらっと会話や文章に加えると、ぐっとイタリア語のこなれ度が上がります。
難しくはないので、さらっと覚えてしまいましょう!
イタリア語の世紀
イタリア語で○○世紀と表現したい場合、3つの方法があります。
- il + イタリア語の序数 + secolo
- il + secolo + ローマ数字
- il + イタリア語の数字
それでは、順番に見ていきましょう。
Il ventesimo secolo
まずは、イタリア語の序数を使う表現です。
il + イタリア語の序数 + secolo
序数とは、primo、 secondo などの順番を表す数になります。序数の基本についてのページへ
定冠詞 il の部分は、8世紀に限って l’ の形になります。
Esempi
il ventesimo secolo 20世紀
il tredicesimo secolo 13世紀
l’ottavo secolo 8世紀
文章を書く場合、序数の部分はローマ数字に置き換えることができます。
Esempi
il XX secolo 20世紀
il XIII secolo 13世紀
読み方は、スペルアウトしている序数表記と同じです。
il secolo XX
次は、ローマ数字を使う表現です。
il + secolo + ローマ数字
ローマ数字の部分は、序数としてよみます。
Esempi
il secolo XX/rb> 20世紀
il secolo XIII 13世紀
ローマ数字は必ず大文字で書きましょう。
il Novecento
最後は、「~百年代」という表現になります。
il + イタリア語の数字
定冠詞 il の部分は、19世紀(1800年代)の場合に限って l’ の形になります。
Esempi
il Novecento 20世紀
il Quattrocento 13世紀
l’Ottocento 17世紀
数字の部分は基数となり、最初のアルファベットが大文字になります。
一般的にこの表現を使うのは、13~20世紀までの期間についてです。
世紀表現のまとめ
以上、3つの表現をまとめると、以下のようになります。
世紀の概念についても、いっしょに復習しておきましょう。
- 20世紀(西暦1901年~2000年): il ventesimo secolo 、 il secolo XX 、 il Novecento
- 19世紀(西暦1801年~1900年): il diciannovesimo secolo 、 il secolo XIX 、 l’Ottocento
- 18世紀(西暦1701年~1800年): il diciottesimo secolo 、 il secolo XVIII 、 il Settecento
- 17世紀(西暦1601年~1700年): il diciasettesimo secolo 、 il secolo XVII 、 il Seicento
- 16世紀(西暦1501年~1600年): il sedicesimo secolo 、 il secolo XVI 、 il Cinquecento
- 15世紀(西暦1401年~1500年): il quindicesimo secolo 、 il secolo XV 、 il Quattrocento
- 14世紀(西暦1301年~1400年): il quattrdicesimo secolo 、 il secolo XIV 、 il Trecento
- 13世紀(西暦1201年~1300年): il tredicesimo secolo 、 il secolo XIII 、 il Duecento
イタリア語の紀元前、紀元
西暦紀元前と紀元後を明確に表したい場合は、次の略語を付します。
紀元前: a. C.
紀元後 : d. C.
それぞれ、 avanti Cristo 、 dopo Cristo の略で、キリスト誕生前後を意味しています。どちらもキリストのイニシャルである C は大文字になります。
Esempi
il IV secolo a. C. 紀元前4世紀
il secolo VI d. C. 紀元6世紀
英語のB.C. ( before Christ )やA. D. ( Anno Domini )と混同しないように注意しましょう。
イタリア語の西暦
イタリア語で西暦をいう場合、 uno 、due といった数える数(基数)を使います。
il + イタリア語の基数
数字の部分は、スペルアウトするのではなくアラビア数字を使います。
「○○年に」という表現をする場合は、前置詞の in を使います。
Esempi
Sono nata nel 1982. 私は1982年生まれです。
La Torre di Tokyo è costruita nel 1958. 東京タワーは1958年にできました。
Cicerone fu ucciso nell’anno 43 a. C. キケロは紀元前43年に殺害されました。
イタリア語の年代
こちらは、20世紀の年代をいう場合に使うことが多い表現。
gli + anni + イタリア語の基数
基数の部分は、最初のアルファベットを大文字にします。
Esempi
gli anni Trenta 1930年代
il Giappone degli anni Ottanta 1980年代の日本
la musica diffusa negli anni Novanta 1990年代に流行った音楽
まとめ
以上、世紀や西暦など時代区分を表すイタリア語表現でした。
日本語では、
と、時間区分をふわっと表現することが多いですが、イタリアでは、
といった感じで、具体的な年を会話に入れることが少なくありません。
ぜひこのページで覚えた表現を使って、会話や文章の中であなたのイタリア度をアップさせてみてくださいね。