ローマ数字の読み方は、とてもかんたんです。
ヨーロッパの古い建築物に彫られている西暦や映画の製作年など、普段の生活でも目にします。
知っているといろいろと役に立つので、ささっと覚えてしまいましょう。
ローマ数字を使った表記は、イタリア語で書かれた文章の中でもお目にかかります。正しく発音できるよう、イタリア語での読み方も知っておきましょう。
ローマ数字の基本ルール
ローマ数字には、基本となる記号が7つあります。
- I = 1
- V = 5
- X =10
- L = 50
- C =100
- D = 500
- M = 1000
これら7つの記号(アルファベット)を組み合わせることで、いろいろな数を表記することができます。
組み合わせの原則として、次の2つのルールを覚えましょう。
- 数の大きい記号を左に持ってくる
- 基本的に足し算の原理にならう
それでは、実際にどのように組み合わさっているのか見ていきましょう。
Esempi
III → 1+1+1 = 3
XII → 10+1+1 = 12
IXI や IIX とはならない。
MMXVIII → 1000+1000+10+5+1+1+1 = 2018
IIIVXMM や MXIIIVM などにはならない。
ただし、同じ記号4つ分に等しい数の場合は、引き算の原理に基づきます。
その場合は大きい数の左に小さい数が並ぶので、数を足すのではなく引くことが分かります。
Esempi
IV → 5-1 = 4
XIV → 10+5-1 = 14
XIX → 10+10-1 = 19
それぞれ、まれに IIII (4)、XIIII (14)、XVIIII (19)とすることもある。
ローマ数字の一覧
原則を理解したところで、1~2000の数を分かりやすく一覧で見てみましょう。
ふだん使っているアラビア数字は、ローマ数字で書くとどうなるのでしょう?
2000までの書き方が分かると、ローマ数字で書かれたほとんどのものを読むことができるようになります。
ローマ数字のイタリア語読み
ローマ数字と数が一致したところで、今度はイタリア語の読み方を見ていきましょう。
ローマ数字は、イタリア語でどのように発音するのでしょうか?
基本は序数として読む
ローマ数字は、基本的に順番としての数を意味する序数を表します。つまり、uno、due 、 tre……ではなく、primo 、 secondo 、 terzo…… と読みます。
Esempi
法王、王さま、君主などの世代
Giovanni Paolo II ヨハネ・パウロ2世
Vittorio Emanuele II ヴィットリオ・エマヌエーレ2世
章やパラグラフなど文章の箇所
il capitolo XII 第7章
il paragrafo V 第5段落
l’atto III 第3幕
その他
il XXV anniversario 25周年記念
il secolo XIX 19世紀
世紀の書き方についての詳しい記事は、こちらから。
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西暦は基数として読む
教会などに彫られている西暦は、数える数字となる基数として読みます。つまり、uno、due 、 tre……となります。
Esempi
MDCCLXXXIX 1789年
MDCCCLX 1860年
MMXVIII 2018年
まとめ
以上、ローマ数字とイタリア語での読み方でした。
ポイントをチェックして、理解の確認をしましょう。
ローマ数字の読み方
- ベースになる7つの記号がある
- 数の大きい順に左から並ぶ
- 基本的に足し算の原理
- 同じ記号が4つ並ぶときは、引き算の原理
ローマ字のイタリア語読み
- 基本的に序数として読む
- 西暦は基数として読む
ローマ数字は、イタリア語の勉強にだけでなく、ヨーロッパ旅行でも役に立つお得感のある知識。しっかり覚えて活用しましょう!